恋愛遍歴

【43人目|強がり編】網タイツとおしるこの美学

前回の「夜のサングラス事件」で、僕はひとつの真理に辿り着いた。「夜にサングラスは見えにくい」当たり前である。世の中の9割の人は最初から知っている事実だったが、僕はようやくそこへ到達した。というわけで今回は、ちゃんとサングラスを外して出陣した...
恋愛遍歴

【42人目|崩壊編】「夜にサングラスで迎えに行ったら終わった」

梅田のど真ん中。どえらいミニスカートの後ろ姿を、僕は必死で追いかけていた。「ちょ、ちょっと待って!」すると彼女は振り返って、普通に言った。「ご飯行くんでしょ?」どうやら、逃げられたわけではなかった。ただ、めちゃくちゃマイペースな女性だった。...
恋愛遍歴

【42人目|闇堕ち編】「ナメられたくなかった」

「もう、真面目に生きるのやめようかな」深夜のコンビニの駐車場。車の窓に映った自分の顔を見ながら、僕はぼんやりそんなことを考えていた。仕事は要領が悪い。上司にも後輩にもナメられる。女性社員には半笑いで見られる。恋愛もうまくいかない。頑張ってる...
恋愛遍歴

​【40人目・41人目|覚醒前夜】「世界中が、僕をバカにしている気がした」

同窓会が終わってからもしばらく、僕の中には“あさみ”と別れたショックが残っていた。振り回されて、傷ついて、ボロボロになったくせに。 心のどこかではまだ、「あさみ以上の女が現れれば、全部忘れられる」そんな都合のいいことを考えていた。だから大阪...
旅立ち編

【新たなる旅立ち編|39人目】都会のレベル90美女と、390円の蔦パスタ

同窓会が終わってから、少しだけ心が軽くなっていた。初恋の人。 1軍女子。壺売りの営業スマイル。高校時代の亡霊みたいなものを、一通り見終わった気がしていた。そして、あさみという強烈な思い出も、ようやく身体から抜け始めていた。だから僕は、新しい...
同窓会

【再会編|38人目】「ガストの山盛りポテトと、承認欲求」

同窓会って、不思議な空間だと思う。昔は一言も喋らなかった相手が、急に距離を詰めてくる。逆に、あんなに目立ってた奴が、ただの疲れた会社員みたいになってたりする。そんな中で、想定外の方向から矢印が飛んできた。声をかけてきたのは、高校時代かなり太...
同窓会

【再会編|37人目】1軍女子の「形相」と、車内に響くツボの音

同窓会のあとだった。1人目―― 3秒で僕を振った初恋の女性との再会を、どこか冷めた気持ちで終えたあと。次に現れたのは、 高校時代“トップグループ”にいた女だった。明るい。 派手。 陽キャ。 クラスの中心。当時の僕とは、 住む世界が違った。僕...
同窓会

【再会編|1人目】「3秒で振られた初恋の人に、心臓が1ミリも動かなかった」

​同窓会居酒屋に入った瞬間、空気が少し変わった気がした。「あれ……まふぇっと?」​僕たちの学校は、私学の進学校でお育ちの良い集団だった。当時の僕は本当に地味だった。クラスの端っこにも映ってないような男。自分から話しかけることなんて、ほとんど...
初彼女編

【36人目|初彼女編(下)】「7年付き合って、カルボナーラで終わった」

■ 「結婚」という名の、僕にとっての檻大学を卒業して、周りが「安定」を口にし始めた頃。あさみの口からも、自然と出てきた。「結婚」でも当時の僕には、それがどうしても受け入れられなかった。社会に出たばかりで、世界が急に広がった。もっと見たい。も...
初彼女編

【36人目|初彼女編(中)】「キメラの翼」を捨て、僕はキムタクを目指した

​■ さよなら、僕の「キメラの翼」​付き合いたての絶頂期に、彼女は冷たく言い放った。​「その髪型、ダサい。変えてくれないと、恥ずかしくて一緒に歩けない」​それは、僕が当時の精一杯のこだわりを詰め込んだ、自慢の「キメラの翼」だった。当時の人気...